【星空ライブラリー】夏頃に見える天体

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ミザール&アルコル 視等級2.2

ミザールはおおぐま座にある2等星で、北斗七星のひしゃくの柄側先端から2番目の星です。そのすぐ横にアルコルという4等星もあり、「死兆星」といえばピンとくるお父さんもおられるでしょうか。実際には視力が0.1あれば見分けられるので、割と簡単に見えてしまいます。昔のアラビアではこの星が見えるかを兵士の視力検査に使っていたため、兵士として徴兵される=死亡するかもしれないという事でこんな呼ばれ方をされたようです。ミザールも2重星なので、センターの望遠鏡を覗く際はこちらを見分けられるかに挑戦してみてください。

M3 視等級6.9

りょうけん座にある球状星団です。視等級は6.9でぎりぎり肉眼で見える程度です。双眼鏡で見ることで周囲がにじむ天体として見え、望遠鏡などを使い倍率を上げれば上げるほど見えてくる星が増えます。直径100光年、数にして50万個の恒星を抱えるとても大きな球状星団です。このM3から次々にシャルル・メシエはメシエ天体をリストアップしていきました。

M13 視等級6.4

ヘラクレス座にある球状星団です。視等級の6.4は、ギリギリ肉眼でも見れる可能性のある明るさです。全天一美しいと言われることもある天体で、M3よりも大きく見えます。中央には赤色巨星が多いので人によってはオレンジ色に見える方もいるかもしれません。

M27(あれい状星雲) 視等級7.6

こぎつね座というあまり聞かない星座のそばにある惑星状星雲です。惑星状星雲としては一番最初に見つかった天体です。通称の由来は筋トレに使う鉄アレイにガスの色濃い部分が似ていたから。明るく大きいため場所さえわかれば双眼鏡で形がわかる人もいますが、いきなり探すのは少し難しいかもしれません。

M56 視等級8.2

こと座にある球状星団です。小さい天体ですが、こと座の四辺形の先端とアルビレオの直線状真ん中という事で探しづらいというわけではありません。周りが暗ければ中心部が星雲状に見えてきます。

M57(環状星雲) 視等級9.3

こと座にある惑星状星雲です。星雲の中心に白色矮星を見ることができ、数千年前にこの星から放出されたガスが中心星からの紫外線を受けて光って見えています。こと座は1等星のベガと3等級の星で作る平行四辺形からなる星座ですが、ベガから一番離れている平行四辺形の短辺上にM57はあります。観望する際は双眼鏡では厳しいので、望遠鏡を使いましょう。

M71 視等級9.0

や座にある球状星団です。球状星団としては星の密度はまばらで、昔の天文学者の中では散開星団と考えている人もいました。所属しているや座が小さいので、や座を見つけられればM71も場所は見つけられるでしょう。

M75 視等級8.6

いて座にある球状星団です。いて座には7個のメシエ天体の球状星団がありますが、その中では一番東にあります。やぎ座との境界付近にあり、天の川銀河にあるメシエ天体としては最も遠く離れた天体であり、目印になる明るい星も近くに無いので探すのは難しいです。但し密度は高いので場所を知っていれば等級よりは明るく感じるかもしれません。

太陽・星空・天体を楽しむ!

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